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食事は、暮らしを支えるもの

私たちは今、食事は、その人の暮らしを支えるものだと考えています。

​

おいしいこと。

お腹が満たされること。

体に必要な栄養をとること。

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どれも、もちろん大切です。

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でも、食事ができることはそれだけではないと思っています。

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食べたあと、体が重たくならない。

少し気持ちに余裕ができる。

やろうと思っていたことに、自然と手が伸びる。

あるいは、今日はゆっくり休もうと思える。

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一食が、そのあとの時間の過ごし方を支えてくれることがあります。

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そして、そんな食事を毎日の暮らしの中で続けていくことができたら、自分の食事で、自分の暮らしを支えていくこともできる。

​私たちは今、そこまでを含めて「食事」を考えています。

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でも、店を始めたときからこう考えていたわけではありません。

​食事をつくり、お客様と話し、自分たち自身も年齢を重ね、さまざまな出来事を経験する中で、少しずつ、見えるものが変わってきました。

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その始まりには、私たち自身が食事に助けられた経験があります。

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始まりは、
自分たちが食事に助けられたこと

店を始める前、洋平は会社員として働いていました。

仕事が忙しく、深夜に帰ってくる日がほとんどで、休日も働いていました。


そんなとき、家に帰れば瑞木がつくった食事がありました。


温かいスープをひと口啜る。

それだけで、少し体温が戻る感覚。

ちゃんとつくられたごはんを、少しずつ、ひと口ずつ、食べる。

それだけで、少しずつ体の力が抜けていく。


お腹が満たされるだけではなく

「ああ、今日はもう大丈夫だ」

と思えるような時間でした。


瑞木は管理栄養士ですが、当時の洋平にとって大きかったのは、栄養について教えてもらうことでも、正しい食べ方を指導してもらうことでもありませんでした。


ただ、自分のためにつくられた食事を食べることで、疲れていた体や気持ちが少し戻ってくる。


食事には、人をこんなふうに助ける力があるんだ。


二人にとって、それが最初の実感でした。


だから店を始めるときに考えたのも、特別な料理をつくりたい、ということではありませんでした。


日々を頑張って、少し疲れている人が、食事をして、体も心も少し軽くなって帰っていける。
そんな場所をつくりたい。


それが、おがわのじかんの始まりでした。

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変わる暮らしを見ながら、

私たちも変わってきた

2017年5月、札幌市白石区にレストラン「食事と空間 おがわのじかん」をオープンしました。


始めた頃に考えていたのは、疲れている人が、食事を通して体がラクになること。

体のバランスを整えて、また日常へ戻っていけることでした。


でも店を続けていると、私たちを取り巻く暮らしそのものが大きく変わる出来事が起きました。


2018年9月、北海道胆振東部地震。

私たち自身も被災し、お店で3日間、炊き出しをやったりもしました。

しかし停電が復旧した後も、その被害の大きさが明らかになるにつれて外出を控える人が増え、体のことだけを話していても、届かないものがあると感じました。


食事で支えたいのは、体だけではない。

不安なときや、気持ちが落ちているときにも、食事をすることで
少しほっとできたり、心まで軽くなったりすることがある。


そこから、体だけではなく、心にも寄り添う食事を意識するようになりました。


そして、コロナ禍。

まだ始まったばかりの頃、瑞木が言った言葉を今でも覚えています。


「結局、免疫なんだよ」


外から身を守ることが大きく注目されていたときに、瑞木が見ていたのは、もっと日常にあることでした。


何かが起きてから慌てるのではなく、普段からきちんと食べ、自分の体を支えておくこと。

非常時だからこそ、毎日の食事の大切さをあらためて強く感じました。


同時に、食事の届け方も変わりました。


お客様がお店に来られないのなら、こちらから食事を届けよう。

そうして、自宅で好きなときに食べられる冷凍料理の定期便を始めました。


さらにその先には、私たちが作ったものを届けるだけではなく、自分の食事を、自分でつくれるようになってもらう。

そんなオンラインサロンも始まりました。


店に来ていただき、一食を提供する。

それだけが、私たちにできることではなくなりました。


そして、店を始めてから9年。

お客様も、私たち自身も、年齢を重ねました。


体が変わる。

家族との関わりが変わる。

仕事の仕方や、毎日の過ごし方も変わっていく。


暮らしが変われば、必要な食事も変わっていきます。


だから私たちも、同じ考え方、同じ届け方のままでいるのではなく、そのときの人と暮らしを見ながら、食事のあり方を変えてきました。


最初は、体をラクにしたいと思って始めた店でした。

そこに心が加わり、

毎日の食事が加わり、

食事を届けるだけではなく、

自分で自分を支えるための仕組みまで考えるようになりました。


そして、お客様を長く見続けているうちに、私たちはさらに、「整う」だけでは説明できない変化にも気づくようになりました。

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「整う」の先で、
起きていたこと

お客様を長く見ていると、食事のあとに起きている変化に気づくようになりました。


来店されたときより、表情がやわらかくなる。穏やかになる。明るくなる。

だんだん、背中が起きてくる。

目に、声に、力が戻っている。


そして、お店を出たあとのことを、わざわざメールで知らせてくださる方も。


帰りにスーパーへ寄って、食材を買って帰った。

家に帰ってから、気になっていたところを片づけた。

いつもなら後回しにする家事が、その日は自然にできた。

翌朝、体が軽かった。


どれも、私たちが「こうなってください」と求めていたことではありません。


ただ、食事をしたあとに、その人の中に少し力が戻っているように見えました。


私たちは長い間、食事によって体や心が「整う」ことを大切にしてきました。


でも、実際にお客様に起きていることを見ていると、整って、そこで終わっているわけではない。


その先で、「これをやってみよう」「少し動いてみよう」と、次の時間へ向かう力が生まれているように感じました。


私たちは、その変化を

「火が戻る」

と表現するようになりました。


大きく元気になるわけでも、急に前向きになるわけでもありません。

ただ、少しだけ力が戻って、自分の暮らしへもう一度手を伸ばせるようになる。


食事には、人を整えるだけではなく、その人がその人の暮らしを続けていくための力を支える役割もあるのではないか。


そんなふうに、考えるようになりました。

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「食事に支えられている」から、
「自分の食事が自分を支えている」へ

お店で食事をして、体が軽くなったり、気持ちに余裕ができたり、そのあと何かに手が伸びたりする。
そんな経験をすると、「食事に支えられている」ということに、自分の体を通して気づくことがあります。
私たちは、お店にはその役割があると思っています。


まず、食べてみること。

そして、「こういう食事だと、自分はこんなふうに過ごせるんだ」と知ること。


でも、私たちが本当に支えたいのは、お店で過ごす一食だけではありません。

私たちの体と暮らしを毎日支えているのは、特別な日の食事ではなく、日々くり返している食事だからです。


だから、お店で感じたことを、今度は自分の暮らしの中でも続けていけるようにしたい。

そこで大切になったのが、「自分でつくる」ということでした。


といっても、毎日きちんと料理をすることを求めているわけではありません。


時間のあるときに、少し先の自分のために食事をつくっておく。

忙しい日や、疲れて帰った日には、冷蔵庫にある自分でつくったものに助けてもらう。


作りおきは、毎日料理をしないための時短術というだけではなくて、毎日の自分を食事で支えていくための仕組みだと私たちは考えています。


お店では、「食事に支えられている」ことに気づく。

そして、毎日の暮らしの中では「自分の食事が、自分を支えている」

とわかる。


誰かに正しい食べ方を教えてもらい続けるのではなく、自分の体や暮らしを見ながら、自分に必要な食事を少しずつつくれるようになっていく。

そこまでをお手伝いしたい。


今、おがわのじかんがお店だけではなく、毎日の食事づくりまで一緒に考えているのは、そんな理由からです。

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これからの食べ方を、
一緒に考える

人は変わります。

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年齢を重ねれば、体も変わります。

家族との関わり方や、仕事の仕方、毎日の過ごし方も変わっていきます。


だから、食べ方も変わっていい。


今まで自分を支えてくれていた食べ方が、いつの間にか、今の自分には合わなくなっていることもあります。


それは、これまでの食べ方が間違っていたということではありません。

自分が変わったのなら、食べ方も一緒に変えていけばいい。


私たちは、「これが正しい食べ方です」と答えを渡したいわけではありません。

その人が今、どんな体で、どんな暮らしをしていて、これから、どんなふうに毎日を過ごしていきたいのか。
それを一緒に見ながら、今の自分には、どんな食べ方が合うのかを考えていく。


お店で食べる一食も。

自宅に届ける食事も。

自分でつくる毎日の食事も。
形は違っても、私たちがしたいことは同じです。


食事によって、その人がその人の暮らしを続けていけること。

そしていつか、誰かに支えてもらわなくても、自分の食事で、自分自身を支えていけるようになること。


それが、私たちが今考えている「これからの食べ方」です。


食事と空間 おがわのじかんは、これからも、食べる人と一緒にその答えを考えていきたいと思っています。

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私たち二人について

おがわのじかんは、小川瑞木と小川洋平の二人で営んでいます。

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◾️小川 瑞木

管理栄養士。献立を考え、料理をつくる人です。

季節の変化と、その時期を過ごす人の体や暮らしを見ながら、「今、どんな食事があったらこの先を心地よく過ごせるだろう」と考えるところから、献立づくりを始めます。

栄養があるだけではなく、最後までおいしく食べられること。

満たされながら、食後に重たさを残さないこと。

栄養と料理(実践)、その両方から一食を組み立てています。

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オンラインサロンでは、自分たちのために続けている作りおきの献立や、食に関する考え方などをお伝えしています。

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◾️小川 洋平

お客様を迎え、話を聞き、そこで起きていることを言葉にする人です。

会社員として15年間働いたあと、2016年に退職。瑞木とともに、おがわのじかんを始めました。

店では接客をしながら、お客様が何を感じ、食事のあとにどんな変化が起きているのかを長く見てきました。

その言葉や変化を受け取りながら、「私たちは何をしているのか」「食事には、どんなことができるのか」を考え、発信する役割を担っています。

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料理をつくる人と、食べる人を見る人。

二人で見ているものを持ち寄りながら、おがわのじかんの食事をつくっています。

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これまで考え、書いてきたこと

ここまで書いてきたことも、最初から答えがあったわけではありません。

店を続け、お客様と話し、食事をつくり、そのたびに感じたことを少しずつ言葉にしてきました。

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食後感のこと。

「満たされる」ということ。

料理と栄養のこと。

年齢と食べ方のこと。

自分たちが、どんな店でありたいのか。

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その時々に考え、書いてきたものを残しています。

今読むと、現在とは少し違うことを書いているものもあります。

それも含めて、私たちがここまで考えてきた記録です。

もっと深く知ってみたい方は、気になるところから読んでいただけたらうれしいです。

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取材・メディア掲載

これまで、テレビ、ラジオ、Webメディアなどでおがわのじかんをご紹介いただきました。店のこと、食事のこと、私たちが考えていること。その時々の姿を取材していただいた記録です。

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メディアインタビュー

​会社概要

会社名 株式会社おがわのじかん

代表 代表取締役 小川 洋平

設立 2017年3月1日

法人番号(事業者登録番号は先頭にT)

 3 4300 0107 3412

所在地

 北海道札幌市白石区南郷通南8丁目3−29 1階

事業内容

 飲食店営業、冷凍食品製造業、配信事業

営業許可

 飲食店営業 札保白許可(食)第1310号

       業種別番号(飲食店)第296号

 冷凍食品製造業 同許可(食)第1013号

         同番号(冷食製)第1号

資本金

 7,500,000円

 

事業の沿革

2017.5 「食事と空間 おがわのじかん」開店
2018.9 北海道胆振東部地震を経験。体だけでなく心にも寄り添う食事へ
2020.3 コロナ禍を機に冷凍料理の定期便を開始
2023.3 オンラインサロン開始
2025.5 8周年を機に「満たされる食体験」へコンセプトを更新
2026.10 「これからの食べ方」へ事業全体を再整理

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